オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

能取岬でフクジュソウ開花

2013/03/25 21:49
 
130325岬006のコピー
アオサギの飛来など、網走の春を見つけるたびにこのブログでお伝えしていますが、今日また一つ春を見つけました。
雪融けと共に春になって最初に咲く野の花、フクジュソウの開花を私としては今年初めて今日のお昼頃に能取岬で確認できました。

能取岬は冬は強い季節風で雪が吹き飛ばされて積雪が少なく、私のフクジュソウ観察ポイントの一つです。他に近所でもある濤沸湖畔がありますが、そこはまだ積雪が多く、いつもよりだいぶ遅れそうです。

網走周辺ではフクジュソウとキタミフクジュソウの2種があり、花弁の長さよりがく片の長さが同等以上だとキタミフクジュソウ、同等以下だとフクジュソウ、1茎に1花がキタミフクジュソウ、1茎に1花から複数の花だとフクジュソウ、葉の裏の毛が多いとキタミフクジュソウといった違いがあるようで、昨年までは私もそれで一応判断していましたが、その後いろいろと調べたり、博物館の学芸員さんなどに聞いたりしてみると、その違いもかなり微妙なところがあり、特に開花したばかりのこの時期は分かり難いようです。
確かに花弁とがく片の長さは両方とも同等のものが存在し、また、1茎に1花というのも両方に存在しますね。
生活史も同じですし、明らかに違いがはっきりしていて同定できる時以外、今後はフクジュソウと表現することにします。



関連して話は前後しますが、いつもお世話になっている美幌博物館で昨日から「草花たちの戦国 春の陣」という企画展が始まりました。春になって最初に咲き出すフクジュソウ、エゾエンゴサクについていつものように模型などを使って楽しく分かり易く解説しています。
この企画展でもキタミフクジュソウとフクジュソウは敢えて分けず、フクジュソウとして扱っています。
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可愛らしい花のイメージには合わない「戦国」というタイトルですが、フクジュソウやエゾエンゴサクも厳しい自然界での生存競争を生き抜き、子孫を残していくために様々な戦略を持って他の植物に負けないように闘っているんだということを表現したそうです。
冬が終わったばかりでまだ気温も低く、虫たちが少ない中で、自分の花粉を運んでもらうためにいかに虫に来てもらえるかなど、受粉に重要な役割を果たす昆虫の標本なども展示しながら解説しています。
5月26日まで開催されますのでぜひ見に行って「へえ~!」って思ってくださいね。
祝日を除く月曜日が休館。月曜が祝日の場合は翌火曜日が休館日です。


わしのとまり木の談話室にもポスター張りました。
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流氷ですが、22日以降は見えなくなり、青い海原が続いています。写真は今朝のわしのとまり木から見た北浜の海です。
「海明け」は気象台から過去に遡って発表されます。昨年は「海明けは3月29日だった」と、4月17日に発表されました。
今年はまだ発表されていませんが、今後水平線付近に見えてくることはあっても、接近、接岸はもう無いでしょう。今シーズンも多くの人々に感動を残して流氷は別れを告げたようです。
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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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