オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

ハクチョウ飛来

2011/10/06 21:03
 
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濤沸湖でハクチョウの姿が見られるようになりました。
まだ数は少ないですが、遥かシベリア方面から長旅で疲れた体を休めています。
しかし彼らにとってはここが越冬の場ではなく、まだ旅の途中。
しばし餌を食べながら体力を回復させた後、更に南へと旅立って行きます。
今後11月にかけて続々と集結し、賑わってくるでしょう。

この濤沸湖はこれまで白鳥公園で観光客が餌を与えることができたため、ここで越冬するものも結構いましたが、本来はハクチョウやカモ類などにとっては渡りの中継地点として重要な場所です。
昨冬は鳥インフルエンザの拡大を防ぐため餌の販売を中止、その後立ち入り禁止となり、白鳥公園付近で越冬する水鳥は大きく減りました。
人から与えられるパンくずをあてにして濤沸湖にやって来たハクチョウ達は一時がっかりしたかもしれませんが、きっとどこか自然の餌が得られる場所を自分で探して逞しく生き抜いたはずで、それが本来の姿です。

今冬も鳥インフルエンザ予防が行われると思いますし、来年5月オープン予定の環境省施設「濤沸湖水鳥・湿地センター」の工事が行われているので、餌の販売はされないと思いますし、ここで越冬するものは少ないでしょう。




先月30日に久しぶりに濤沸湖のタンチョウ親子を見ることができ、このブログでもお伝えしましたが、その後ある方から連絡を頂き、幼鳥の死骸が近くの畑で発見され、その後環境省に回収されたとの事でした。
3日のブログでつがいは見たものの、幼鳥が見られなかったと書きましたが、その時は既に命を落としてしまっていたのです。
これでこのつがいの今年の雛は全滅ということになりました。
原因は関係機関が調べていると思いますので、まだ私にははっきり分かりませんが、体は大きくなってもまだ外敵への対処の仕方を知らないうちにキツネなどに襲われてしまったのかもしれません。

タンチョウもオジロワシと同じく、濤沸湖の生態系の頂点に位置する生物のひとつです。
生態系の頂点に立っているとはいえ、実際の成長過程では様々な外敵に狙われたり、障害があったりして繁殖に失敗する事も多いのですが。
それでもここまで大きくなればとりあえず一安心と思っていただけに、大変残念です。



 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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