オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

SLオホーツク号期待と不安

2011/06/27 19:15
 
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今日の小清水原生花園です。
黄色いエゾキスゲ、オレンジ色のエゾスカシユリの開花が進んできています。
ただ、この春から現在まで寒い日が多かったせいか、全体的に花は1週間~10日程度遅れているような感じです。
特にハマナスがいつもの年に比べてこの時期にしてはまだ大変少ないです。



既に先月JR北海道から発表されていますが、今週網走にSLが走ります。
7月2・3日に北見~網走~知床斜里をそれぞれ1往復します。
機関車はC11型 207号機で、ディーゼル機関車の力を借りながらも客車4両を牽引します。
そして今月29・30日は本番と同じ区間、ダイヤで試運転が行われます。

網走にSLが走るのは36年ぶりということで、この小清水原生花園を走るSLはとても絵になりますし、楽しみですが、一方でとても不安な事もあります。
SL運行日は試運転の日も含め、大変多くの鉄道マニアの方々が撮影目的で沿線を訪れると思いますが、SLを撮影する人は非常にマナーが悪い人が多いと聞いています。
線路に近付き過ぎる人、1本の列車を何度か撮ろうと車で無理な追っかけをする人などなど・・・。
それを注意すると逆ギレ、時にはJR職員に対しても罵声を浴びせたり、非常識なクレームを言ってくる輩も居るとか。

そしてこの地域の自然に惚れ込み、移住した私にとって更に心配なのは、この小清水原生花園が多くの心無い人によって踏み荒らされるのではないかということです。
小清水原生花園とは駐車場、インフォメーションセンターなどが整備された所だけではなく、濤沸湖とオホーツク海に挟まれた砂州に形成された植物群落全体を言います。
JR釧網線で言えば北浜~浜小清水の区間ほぼ全てが小清水原生花園であり、また、網走国定公園内ということになります。
SLオホーツク号が運行されるこの時期はこれまでこのブログで紹介してきた美しい花が咲いているだけではなく、遥か南の国から渡って来た夏の鳥達もこの海岸草原に数多く生息しています。
カラフトキリギリスなどの希少な昆虫たちも含め、濤沸湖及び湖畔の湿地と小清水原生花園は多くの動植物達の生命を育む貴重な自然環境なのです。
そんなとても貴重な植物群落を踏み荒らすことなくSL撮影を楽しんでいただきたいのですが。

私も鉄道は好きですし、地元の釧網線、石北線は大事な公共交通機関として守らなければならないと思っており、今回のSL誘致活動を行ってきたMOTレール倶楽部メンバーの1人でもあります。
昨年から会合などの時にマナーの悪いマニアによる原生花園の踏み荒らしの心配があると話をしてきており、他のメンバーも分かってくれてはいますが、撮影に来る人達のモラルの問題ですからね。
沿線自治体も警備など、いろいろと対策をしているとは聞いていますが、今回走る北見~網走~斜里は1975年にSLが引退して以来、36年ぶりですから、実際どの程度の騒ぎになるか誰もわからないようです。

釧網線の各駅には大きな注意ポスターが貼られました。
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SL運行日も含め、この時期ほぼ毎日私は原生花園のガイドが入っていますが、SLが来る時間帯は仕事にならないかな~。お客様もその瞬間だけは花よりSLが見たいだろうし・・・。

いつもののんびりした雰囲気の中でSLが走ってきたら楽しいと思うのですが、やはり殺伐としちゃうのかな。

SL運行日はMOTレール倶楽部が網走駅で様々なイベントを行います。
私もガイドの合間などにスタッフとして手伝います。

来られる皆さん、良識ある行動で楽しくほのぼのした雰囲気でSLオホーツク号を盛り上げましょうね。




 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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