オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

網走でもイルカ・クジラウオッチング

2010/09/02 23:48
 
7月に観光協会から「9月からイルカ・クジラウオッチングをやる」という話を聞き、それはいい! と思っていたものの、その後何も聞かなくなり、8月の終わり近くなっても観光協会のHPにも何も載らないので今年は無理なのかな~と諦めていたら30日に突然「9月1日からやります!」との連絡がありました。
今年は今月から来月までの2ヶ月間だけですが、その間通常料金7000円のところ、網走市民はお試し価格4000円!

これは乗ってみるしかないでしょう! と言う事で今日(2日)早速行ってきました。

期間中は毎日道の駅「流氷街道網走」の岸壁(流氷砕氷船おーろらと同じ場所)から出発で7:30からと13:30からの2回あり、いずれも2時間30分のクルーズです。
操船とガイドはこの道40年というベテラン漁師さんが行います。
詳しくは網走市観光協会HPをご覧下さい。(下記クリック)

http://www.abakanko.jp/

網走はかつて捕鯨の街であもあり、日本の4大捕鯨基地のひとつでした。
現在でも毎年8月中旬から9月上旬にかけて国から許可された期間と頭数(4頭だったかと思います)の枠の中でミンククジラとツチクジラを対象に調査捕鯨が行われており、今年も先月に規定の頭数を捕獲し、調査捕鯨は終了しました。

私も2007年8月に調査捕鯨で捕獲したツチクジラの解体の様子を見学したことがあります。
この時の様子は写真と共にブログに書いてますので、よろしければ画面右の過去の記事の中から2007年8月28日の「ツチクジラ解体」をご覧下さい。

かつての捕鯨の街網走で今までホエールウオッチングのようなものが無かった事の方が不思議でしたので、今回はようやく始まったという感じです。


今日は天気も良く、期待しながら今朝7:30の便に乗船。
まだ昨日から始まったばかりで宣伝らしい宣伝もしていない事もあり、定員10名のうち、テレビなどマスコミ関係と僕のような関係者が5人くらい、あとは道の駅に来てこれを知り、急遽参加されたと思われる旅行者の方が数人という感じでした。
道の駅を離れ、港内をゆっくり進み、防波堤に止まっていたオジロワシに見送られながら港外へ。
船長からはイルカのポイントまで40分くらいかかるとの事でした。
100902-1.jpg

100902-01.jpg


港外に出ると網走港に入港直前のクルーズ客船「にっぽん丸」とすれ違いました。
100902-2.jpg


網走の街を後にして船は北東方向に進んで行きます。
この光景は何度か見ていますが、いずれも流氷シーズンに「おーろら」に乗った時。夏に網走の海上に出るのは初めてです。
夏で陸が暑い時でもこの地域は海上に出るとかなり寒いのはウトロの観光船や羅臼のホエールウオッチングで経験してますので、今回も長袖のジャケットなどを用意してきましたが、今日は陽射しが厳しい上に風が無く、海上でも暑かった~。まあ気持ちのいい暑さでしたけどね。
100902-3.jpg


出発してから25分ほどして数頭のネズミイルカを見る事ができました。その名の通り体長1.5mくらいの小さなイルカです。
背景の陸地は能取半島の東側です。
100902-02.jpg


ちょっと距離があって不鮮明な写真ですが海鳥のウトウも見られました。
100902ウトウ


やがてイルカのポイント付近に近付き、ほどなく船長さんから「まだちょっと遠いですがイシイルカがいます」とのアナウンス。
船が更にその方向に進んで行くとあちこちにイシイルカが出現。
体長2mちょっとくらいのイルカで、腹部と背びれの一部が白いのが分かりやすい特徴です。
ここまで来ると靄がかかっていた事もあり陸地は見えなかったんですが、船長の話では網走の北東28キロくらいの所との事でした。
100902-03.jpg


しばらく見ているとやがてその中の何頭かが船の横に来て並走し始めました。かなり近くまで寄ってきましたよ。
イルカはこのようにして遊ぶ習性がありますね。
昔旅行で来ていた時、帰りに乗っていた苫小牧から大洗に向かっている大型フェリーの甲板でぼんやり海を眺めていたら2~30頭くらいのイルカの群れが、20ノット以上で巡航しているフェリーに追いついてきてしばらく並走、そのうち次々と高くジャンプを始めたのです。
この時甲板には私しか居なかったので、イルカが私に気付いてサービスしてくれたのではと勝手に想像して1人で感動した事がありました。
100902-04.jpg


こんな感じでしばらくイシイルカに遊んでもらい、帰港する事に。
今回はクジラは見られなかったけど十分楽しめたな~と思いながら周囲の人と談笑していたら船が急に速度を落としました。そして船長から「ミンクがいます」とのアナウンス。
最後の最後にミンククジラを見る事ができました。
体長6~8mくらいの小型のヒゲクジラです。
100902-05.jpg


2時間半、十分楽しんで10時に道の駅に帰着。
夏の網走に新たな魅力が加わりました。来年は4月から10月まで運航予定なので、ぜひ乗ってみてください。
話しによると5~6月くらいは運が良ければザトウクジラやナガスクジラといった大型のクジラが見られる事もあるそうですよ。
100902-4.jpg


イルカやクジラは目の前のオホーツク海に居る事は分かっていても、アザラシと違って普段はまず見られませんからね。私にとっては野生のイルカ・クジラを見たのは2006年7月に羅臼でホエールウオッチングの船に乗って以来、4年ぶりでした。
参考までにブログの過去記事の中から2006年7月2日「羅臼でホエールウオッチング」もご覧下さい。



おまけ写真。
出港して間もなくすれ違った「にっぽん丸」が停泊してるところです。
去年までは真っ白な客船でしたが色が変わりました。船内も改装されたようです。
100902-5.jpg


 

  HOME  

プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

最近の記事

リンク

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

FC2Ad