オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

ウチダザリガニ駆除調査

2010/08/31 22:07
 
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27日に「網走は快適、道外の皆さんは羨ましいでしょ」なんて書きましたが、昨日(30日)は32.7度、今日は31.5度まで上がり、明日の予報は最高気温30度。
扇風機片付けなくて良かった・・・。


これまでも度々このブログで特定外来生物ウチダザリガニについてお伝えしていますが、28~29日の2日間、また美幌博物館のウチダザリガニ駆除調査に参加してきました。
28日は970匹、29日は600匹余りを捕獲。

この2日間をもって今シーズンの公式な駆除調査は一応終了ということになりました。
2008年の夏から特に生息密度の濃いこの川の一部、約2.5キロの区間を重点的に行っていますが、今シーズン捕獲したのは合計3957匹となりました。

年々私達の捕獲の仕方が上手くなっている事もありますが、まだまだずいぶん居ますね。
ウチダザリガニはこのまま放置しておくと在来のニホンザリガニを駆逐してしまうなど、生態系に様々な影響を与える事から道内各地で駆除作業が行われていますが、そのほとんどは湖などの止水域で、籠罠などを使用しての捕獲をしており、このように渓流で1人1人が地道に捕まえる駆除作業を行っているのはおそらく美幌くらいだろうとのことで、渓流での駆除の前例が無く、試行錯誤の状態が続いています。

そしてこの川の場合、体長1~2センチまではここに生息しているヤマメ、アメマス、カジカ類などの魚に捕食されると思いますが、それ以上成長するとほぼ無敵となってしまいます。
エゾクロテンなどのイタチの仲間はウチダザリガニを捕食する事もあり、実際にその痕跡も確認していますが、それらの動物がそれほど多く居るわけでもありません。
ここにはアオサギも来ないし、天敵らしい天敵が居ないこともなかなか数が減らない理由でしょう。


この川のすぐ上流にあるダム湖です。
今回は道内各地の湖でのザリガニ調査の経験がある潜水士に依頼し、このダム湖にウチダザリガニが居ないか調査しましたが、この2日間ではその姿も痕跡も確認されなかったということです。
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今月3日の調査でたまたま私が捕獲し、5日のこのブログでお伝えした全長135.4ミリのウチダザリガニの標本が完成し、美幌博物館で7月18日から10月31日まで開催されている特別展「美幌川に暮らす魚たち」に展示されました。この写真の真ん中の個体がそれです。機会がありましたらぜひご覧下さい。
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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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