オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

美幌博物館の特別展が始まります

2010/07/14 21:48
 
特別展ポスター
先週から暑さは一段落、それどころか曇りや雨の日が多く、夜はストーブを点ける日もありました。

この春、「ザリガニの暮らし」展が開催された美幌博物館で、今度の日曜日(18日)からまた特別展が始まります。
今回は「魚(うお)っと!魚々(ぎょぎょ)っと!大公開!! 美幌川に暮らす魚たち」と題した魚をテーマにしたもので、アメマス、ヒブナや絶滅危惧種のカワシンジュガイなどの貴重な標本や剥製の他、ジオラマなどで美幌川の魚を楽しく分かりやすく解説し、10月31日まで開催されます。

先月から展示物の製作など、準備作業が始まり、私もガイドの無い日や終わった後などに作業に参加してきました。
何人かの学芸協力員さんと共に今回の作業で私が作った主なものは羊毛を固めたフエルトで作ったお魚さんです。


最初はデフォルメして可愛らしく作ろうという事で作ったのがこの3匹。
上から順にヤマメ、アメマス、そして真っ赤な婚姻色のイトウ。
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そして次に私が作る事にしたのはサケ。
担当の学芸員さんからは「サケはオスとメスを作ります」とのこと。
ってことはオスとメスとの違いが分かるようにしなければならないということで、上の3匹のように丸く可愛らしく作るだけではその違いを表現する事は難しい・・・。
川に遡上する頃のサケの、特にオスはあの尖がった厳しい口をどうしても表現したい。
そんなわけで上の3匹よりもちょっとリアルさを意識して作る事になり、口の部分は別に作って胴体とつなげる事にしました。

私自身このような物を作るのは素人ですし、フエルトは丸く作る分にはいいのですが、細かい部分の整形は大変難しく、それでも何とかオスを先に作りました。
そして次にメスを作ったのですが、これについては製作経過の写真を撮りましたのでご覧下さい。


先ずは何色か用意された羊毛から自分のイメージに近い色を選びます。
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そしてそれを小さなプラスチックカプセル(ガチャガチャのもの)に入れ、ぬるま湯とほんの僅かの洗剤を入れてカプセルの蓋をしてしばらく振ります。
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しばらく振るとこんなふうに中の羊毛が丸い塊になります。
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そしてその塊を整形していきます。これは口の部分を作っているところで、手芸屋さんなどで売っている専用の特殊な針を抜き差しします。針にはちょっとした細工がしてあって、これで繊維同士を絡めていき、固まってきます。
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口と胴体です。これをまたその針を使って繊維を絡めてつなぎ合わせ、一体となるようにします。
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胴体と口が繋がりました。そして腹部の白さを表現するために白い羊毛を針で貼り付けます。
100713-7.jpg

川に遡上したメスの婚姻色の特徴でもある黒い線などを貼り付けます。
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川に遡上したサケ(オスメス共)の婚姻色でブナ毛と呼ばれる赤い模様を貼り付け、別に作っておいた尾びれを繋ぎ合わせます。
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そして背びれ、胸びれなど、小さなひれを羊毛を針で絡ませながら作りますが、これが思うような大きさ、形にならず、何度も作り直し。
フエルトの加工はホント難しい。それでも悪戦苦闘しながら何とか各ひれを作りました。
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そして小さな各ひれを繋ぎ合わせ、魚の形になりました。
目の部分に白目となる白い羊毛を丸く貼り付けます。ここまで接着剤は全く使っていません。全て特殊な針を根気強く抜き差しして繊維を絡ませたものです。
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最後、目の部分に黒いビーズを接着剤で貼り付けます。接着剤を使ったのはここだけでした。
これで♀サケの完成です。
100713-12.jpg

先に作ったオスと並べてみました。
なにぶん素人なので不恰好ですが、それでも口の部分や、背びれの後ろに付いてるあぶらびれの大きさの違い、尾びれの端が、オスはくの字形になっているのに対してメスは直線に近い形になっているなど、オスとメスの違いは何とか表現できたつもりです。
不器用な自分としてはこれでもかなり頑張って作ったと思いますので、皆さん褒めてください(笑)
なお、ここではメスの方を小さく作りましたが、実物は大きさに結構個体差がありますのでこの限りではありません。
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これらのフエルトで作った魚はこのジオラマに配置されます。
このジオラマは「落差工」と呼ばれるダムに似た物や、コンクリートによる護岸などで魚たちが住み難くなってしまった様子を表現しています。
このジオラマも、製作を担当した方がかなりこだわりを持って熱心に作った力作ですよ。
100713-15.jpg


そしてこれは昨年捕獲された69センチもあるアメマスの剥製です。
学芸員さんの話では6歳くらいとのこと。
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10月31日まで開催されますので、地元の方も観光の方もぜひ美幌博物館へ見に行ってくださいね。


 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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