オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

サケ産卵床調査

2009/03/18 21:49
 
学芸協力員としてお手伝いしている美幌博物館で今月15日にサケの産卵床の調査があり、私も参加してきました。

調査したのはここ、美幌町内を流れる網走川水系のある川です。
昨年の秋から初冬にかけて、オホーツク海から網走川に入り、網走湖を経て更にまた網走川を遡上したサケは網走川に流れ込む支流に入り、このような所で川底の砂利を掘り、産卵します。
090315美幌サケ調査1

胴長靴を履いて川に入り、少し川底を掘り返して卵の様子を調査したのですが、既に孵化しているものもありました。ちなみにこの日のこの川の水温は7度。
この時期としては大変高い水温です。昨年も同時期に調査しましたが、その時は確か3~4度くらいでした。
サケの卵は受精後、積算温度480度で孵化します。どういうことかといいますと、受精後の1日の平均水温に日数を掛けたものが積算温度となり、例えば水温が10度だとしたら48日で孵化するということになります。
美幌博物館では毎年同時期に同じ調査を行っていますが、学芸員さんの話ではいつもの年よりもだいぶ早いとのことでした。つまり、それだけこの冬の平均水温が高かったと言う事ですね。
今年の暖冬がこのような事にもはっきりと表れています。
下の写真はサンプルとして博物館に持ち帰った孵化したばかりの稚魚と孵化間近の卵です。
稚魚に付いてる赤い袋のようなものは卵黄のうと呼ばれる物で、ここに蓄えられてる養分で、孵化しても約2ヶ月くらいは砂利の下でじっとしており、これが無くなる頃に浮上して、ボウフラなどを食べながら成長し、やがて海へ出て長い旅が始まるのです。
090315美幌サケ調査3


そして3~5年後、このような大きく立派な姿になって帰ってくるのです。
090316-1.jpg

 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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