8月27日 ツチクジラ解体
2007/08/28 00:27

上の写真は昨夜網走港に水揚げされたツチクジラという体長10m前後の歯クジラです。
知らない人も多いかもしれませんが、かつて網走は和歌山県太地町、千葉県和田町、宮城県牡鹿町鮎川と並ぶ沿岸捕鯨の4大基地のひとつでもありました。
ご存知の通り、世界的な捕鯨禁止の流れの中で現在は昔のような捕鯨は出来なくなりましたが、網走では毎年この時期、調査捕鯨として農林水産大臣から許可を得た上でIWCの規制対象外となっているツチクジラの漁が行われています。
網走では現在捕鯨が出来る会社が2社ありますが、今年も8月20日から9月5日までの漁期で4頭の捕獲枠を得て本州の会社と共同操業で捕鯨が行われています。
24日に羅臼沖で今年の1頭目が捕獲され、25日午前2時から解体されましたが、この1頭目はたまたま同じ羅臼沖の海域でホエールウオッチングをしていた観光船の目の前での捕獲となり、それがニュースになって物議を呼んだようです。
昨夜(26日)は大河ドラマを見ながら飲もうとしたビールを開ける直前に北見の、魚類関係に詳しい友人から電話があり、「21時から2頭目のクジラの水揚げ解体があると情報があった。お前はすぐ近くなんだから見に行って来い」と言われ、貴重なシーンを見れるいい機会だと思い、港へ行ってきました。
以下、解体の様子を撮影したものですが、10人くらいの作業員の人達がなぎなたのような、ものすごく良く切れる刃物を使い、見事な太刀捌きで2時間も掛からずに終えました。
今では年に1回、この時期に数頭しかクジラを解体する事は出来ませんが、これも一つの職人技、貴重な文化だと改めて感じました。
(以下の写真には内臓の一部や切断された頭部が写っているものもあります。そのようなものが苦手な方はご注意下さい)






網走で商業捕鯨が始まったのは1915年(大正4年)からでした。
その後、1960年代までは大型のナガスクジラやザトウクジラなどが捕れており、その頃の大型クジラを解体していた場所には記念碑が建っています。

現在の解体場所は下の写真です。解体場の奥に設置されているウインチを使い、写真に写ってるスロープからクジラを引きずり上げます。

いつ頃まで使われた船かはまだ調べていないので分かりませんが、市内中心部を流れる網走川の河口近くに古い捕鯨船が置いてあります。
網走がかつて捕鯨の町だった事を伝える物の一つです。

