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オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

1月8日 今日の網走 続き

2006/01/09 02:09
 


ちょっと時間が空いてしまいましたが、今日の続きです。
昨年11月にラムサール条約に登録された濤沸湖。オホーツク海に沿って網走市と小清水町にまたがる細長い湖です。この湖の網走側に白鳥公園という観光スポットがあり、売店で100円でパンくずを買い、オオハクチョウやカモに餌を与える事ができます。
今日は連休で、天気も良かったこともあり、多くの観光客が来ており、皆楽しそうにパンくずを白鳥達に投げていました。

人が居ない時は僕もここで白鳥を撮ったりするんですが、今日は人が多かったので車にカメラを置いて様子を見ていました。
しばらく見ていると、白鳥と一緒に餌を食べていたカモ達が突然一斉に飛び立ちました。白鳥達の様子には変化が無く、「なんだろう?」と思った瞬間、1羽のオジロワシが猛烈な勢いですっ飛んできて、一瞬逃げ遅れたカモ(多分マガモのメスだったと思います)に照準を定め、追い始めました。狙われたカモも急に方向を変えたり、急上昇、急下降を繰り返しながら必死に振り切ろうとしますが、オジロワシも、あの巨体が嘘のように俊敏に動き、カモを捕らえようとします。一瞬「獲ったか!」と思える場面もありましたが、間一髪、カモが逃げ切り、オジロワシは方向を変えると同時にスピードを落とし、飛び去って行きました。
時間にして僅か10秒にも満たない一瞬の出来事でしたが、鳥肌が立つくらい興奮しました。(鳥を見て鳥肌って・・・洒落じゃないです。念のため)

テレビではオジロワシがカモメやカモ等を捕らえるシーンを見ますが、実際、普段見ていると、そんな生きた獲物を捕食する場面を見る事はまずありません。去年の冬に、海岸に打ち上げられたアザラシの死骸にカラスと一緒に群がり、食べているオジロワシ、オオワシを見たり、河原でサケの死骸を掴んで飛び去るところを見たりはしましたが、いつもはゆっくり滑空、旋回したり、逆にカモメやカラスにからまれて追いかけられたりするところばかりです。
今回は惜しくも獲物は取り逃がしましたが、翼開長2mを超える程大きなオジロワシでも、本気でハンティングする時はあんなに素早い動きができるんですね。
カメラを車に置いたままだったのが悔やまれますが、カメラを持っていても僕の腕ではピントが合わなかったり、ブレたりしてうまく撮れなかったでしょう。
本気モードのオジロワシ、しかも立派な成鳥、本当にかっこ良かったです。しびれました。

ただですね~、これほどのすごい野生のドラマが多くの観光客の目の前、わずか数メートルの高さで展開されたのに、それに気付いたのは僕一人。他の人達はみんな白鳥にパンを投げるのに夢中で、一眼レフを持った人達もレンズは白鳥に向いてました。もしかしたらコンパクトカメラでも撮れたかもしれないのに。なんかすごくもったいないと思いました。

夏の知床の観光船、冬の網走での流氷観光船でも、多くの観光客の人達はカモメにかっぱえびせんを投げるのに夢中になってしまい、あまり周りを見てないんですが、せっかくここまで来たのにもったいないな・・・とずっと思ってました。カモメなんて東京にもたくさん居るのにね。
もっと注意深く周りを観察して、ここでしか見れないものを見ていって欲しいなと思います。
 

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金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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