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オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

今日の流氷物語号から

2018/02/14 23:26
 
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今日は流氷物語号ボランティアガイド当番の日。網走~北浜周辺では流氷は沖に離れて見えている状況でしたが止別~知床斜里の海岸沿いではがっちりと接岸、大流氷原を楽しめました。
今シーズンの流氷物語号は運転開始以来車窓から流氷が見える連続記録を更新中です。
また、昨年はラッピングされていない普通の54や40が入ることもしばしばありましたが、今シーズンは今日まで全列車青と白の流氷物語ラッピング車で運転されています。

そして今日はこの止別~知床斜里でちょっと問題というか、JRさんも道東の路線で頭を痛めているシーンを目にしました。最初に言っておきますがよく言われる撮り鉄問題ではありませんよ(^^;

流氷物語3号が止別を通過してまもなく海岸の直線に出て、大流氷原を見ながら列車のマイクで流氷の話をしていたところ、激しく汽笛を鳴らしながら段階的に減速。車掌さんも乗務員室扉の窓を開けて身を乗り出して前方を確認したところ、「線路に動物の死骸があってワシが降りていた」とのこと。直後にその死骸の上をゆっくりと通過、キツネの死骸でした。そして周りには何羽ものオジロワシとオオワシが。幸いワシは無事だったようです。

斜里で折り返し4号では運転士さんも警戒しながら同地点に差し掛かります。4号はお客さんも少なかったので私はひと通り案内をした後、前の運転室後ろで見ていたのですが、やはり先ほどと同じように数羽のワシが線路上のキツネの死骸に集まっていました。また汽笛を鳴らしつつ減速して接近、ワシは死骸から離れたのでホッとしたのですが、あともう少しで死骸の上を通過しようというところで1羽の立派なオジロワシ成鳥が突然舞い降り、列車が迫っているにもかかわらず嘴で死骸の一部を咥えて必死に線路の外へ引きずり出そうとし始めたのです。もうあと数メートルというところで私は思わず「あ、ダメだ」と口走り、そのワシが私の視界からは死角に入って見えなくなった瞬間、ふわりと前方に舞い上がり、本当のギリギリセーフでした。もう完全に轢いたと思いましたよ。列車はゆっくり走る自転車くらいの速度まで減速していたと思いますが、長い直線区間で見通しが良かったのと運転士さんの適切な減速で貴重なオジロワシは命拾いしました。
というか、そのオジロワシの行動はあまりにも無謀過ぎ!他のワシ達が離れたのでリスクを冒してでもこの死骸を独占しようとしたのでしょうか。


事無きを得てホッと胸をなでおろしてお客様に状況を説明しながら後部に戻り、車掌さんにお話したところ、タンチョウやワシといった天然記念物を撥ねると乗務後に報告書や事情聴取があって乗務員さんにとっても大変なのだそうです。

希少種であるオジロワシ・オオワシにとって脅威の一つとして列車との事故が挙げられています。まさに今日目にしたことなのですが、もちろんJRさんも希少種を守りたいわけで、線路周りの動物の死骸はなるべく速やかに撤去するように努めるなどしていますが、それも限度があるわけで・・・。
道東の大自然の中を走る魅力溢れる路線であるが故の悩みでもありますね。
 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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