オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

あれからちょうど30年

2015/03/06 22:25
 
MS-121.jpg

8503-003.jpg

8503-006.jpg
今日の網走の流氷は離れてはいますがそれほど遠くない沖に見えており、場所によって氷泥と砕け氷が混じったものが波打ち際に集まっています。

私は2004年に埼玉からウトロのホテルで半年間のアルバイトを経て網走に移住し、2007年2月から網走自然ガイドを始めて2013年2月から網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」として旅行で来られる皆様に網走の自然の魅力をお伝えしています。そんな私が初めて北海道を訪れたのは1985年3月でした。
その後の人生を変えるほど北海道に魅了された初めての北海道旅行。あれからちょうど30年になります。

子供の頃から生物と鉄道が好きだった私は中学生の頃から国鉄のワイド周遊券などを使って九州や東北など、各地を列車で旅してきました。そして20歳になる1985年、流氷とタンチョウを見てみたい気持ちに駆られ、まだ行った事がない北海道の汽車旅を計画し、北海道ワイド周遊券を使った2週間の旅に出たのでした。

当時はもちろんインターネットなど無く、流氷の状況などリアルタイムで知ることはできませんでしたが、当時の私は「3月の北海道はまだ冬、オホーツク海側に行けば当然流氷は見られる」と信じて疑いませんでした。
札幌と道内各地を結ぶ夜行列車を宿代わりにして2週間道内を周るわけですが、先ず最初に目指したのは既に「オホーツク海に一番近い駅」として有名だった釧網線北浜駅でした。

そして1985年3月6日、上野駅23:05発常磐線経由青森行き寝台特急ゆうづる9号に乗って出発。この時はA寝台を奮発しました。この当時はまだ青函トンネル開業前で、青森から国鉄青函連絡船に乗り継ぐことになります。青函トンネル開業は国鉄民営化後の1988年3月のことでした。
なお2枚目の写真にあるとおり、この年の3月14日、1982年の開業以来それまで大宮発着だった東北・上越新幹線の上野開業に伴う大きなダイヤ改正があり、私は北海道旅行中にそのダイヤ改正を迎えることになります。


初めての北海道、初めて見る流氷やタンチョウへの期待でワクワクする私を乗せた寝台特急ゆうづる9号は定刻通り翌3月7日10時ちょうどに青森駅に到着、接続する青函連絡船25便「羊蹄丸」は10:15に出港。津軽海峡を渡って14:05に函館に到着です。初めての北海道ですから青函連絡船に乗るのも当然この時が初めてだったわけですが、今でも鮮明に印象に残っているのは本当に石川さゆりの名曲「津軽海峡冬景色」のイメージそのまんまだったことで、人生初の北海道旅行を飛行機ではなく列車と連絡船を乗り継いで行き、あの名曲の世界を体験できたことは今でも自分にとって心の中の宝だと思っています。
8503-014.jpg

8503-023.jpg


函館駅ではホームの両側に札幌行きの列車が連絡船から乗り継ぐ乗客を待っています。3番線は14:32発の室蘭経由札幌行き特急北斗5号、4番線は14:36発の倶知安、小樽経由の札幌行き急行ニセコ。私は急行ニセコに乗り継いで札幌へ向かったのでした。
8503-027.jpg

8503-028.jpg

8503-030.jpg


急行ニセコは20:33に札幌駅に到着。現在は高架駅になっている札幌駅ですが、この当時はまだ地上ホームでした。
さてこの日はこれで終わりではありません。最初の目的は流氷を見ることですから、更に札幌22:00発の網走行き夜行急行大雪5号に乗り継ぎます。
急行大雪5号までちょっと時間がありましたから改札を出て札幌駅の周りを散歩しました。函館では連絡船からすぐに急行ニセコに乗り継いだので、この時初めて北海道の街へ出たのですが、ここでちょっとびっくりした事があります。
駅から出ると雪が降っていたので、関東人の私は当然のように傘を差して歩き始めました。でもしばらくしてふと気付いたのです。周りの人達が誰も傘を持っていないことに・・・。そう、手で軽く雪を払うだけで全然濡れないのでした。
8503-049.jpg


急行大雪5号で車中2泊目。翌3月8日6:44に網走駅に到着した後、すぐに接続する釧網線に乗り継ぎ、いよいよ北浜へ。
私は海側の座席に座り、網走を発車した釧網線普通列車はまもなく桂台のトンネルへ。そのトンネルを抜けた瞬間、私の目に飛び込んできたのは水平線の彼方まで広がる大流氷原でした。
本当に言葉を失いました。感動とかの前に「これが海なの?」て感じだったかもしれません。やがて7時過ぎに北浜駅に到着。列車から降りた私はすぐに海岸に行きましたが、隙間無くびっしりと接岸した流氷の上に雪が積もっていて本当にどこまでが陸地でどこからが海なのか全く分からない状態。しばらくこの光景を見ているうちに「何かもの凄いものを見ているんだ」と、だんだん感動と興奮に包まれてきたと記憶しています。
フイルムの保存状態が悪く汚い画像ですが、ゴツゴツとした立派な流氷が隙間無く続いているのが分かると思います。

3月6日の夜に上野駅を出発し、車中2泊しながらはるばるやって来た網走の北浜で見た初めての流氷は期待以上の信じられないものでした。飛行機ではなく、列車を乗り継いでたどり着いたからこその感動がありました。
8503-050.jpg

8503-058.jpg

8503-054.jpg


この時はその後この北浜に移住するなんてもちろん夢にも思っていません。
この後列車で寝泊りしながら道内を周り、3月20日に帰宅。流氷やタンチョウや、日本とは思えない広大な景色に感動しまくり、すっかり北海道の虜になり、その後18年間旅人として北海道へ通った末に網走に移住することになるのでした。
MS-122.jpg

ちなみにこの時はタンチョウは知っていましたがオジロワシ、オオワシの存在は全く知りませんでした(笑)
あれからちょうど30年。
 

  HOME  

プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

最近の記事

リンク

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

FC2Ad