オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

美幌博物館常設展示リニューアル

2011/03/28 22:10
 
ブログの更新遅くなりましたが、先週24日、網走地方気象台から「海明け」が発表されました。
今年の海明けは2月21日だったとの事で、平年より31日早く、昨年より1日早いとのことです。
また、1956年の統計開始以来、3番目に早い記録となりました。

北浜では今月初旬まで流氷が着いたり離れたりを繰り返していましたので2月21日と聞くと違和感がありますが、今年は市内前浜付近だけ流氷がぽっかりと空いている事が多く、市内にある気象台基準で言えばそうだったのでしょう。

この後、視界内に流氷が見えた最後の日となる「流氷終日」が発表されて今年の流氷期間が決まります。



話し変わりますが、いつもお手伝いさせていただいている美幌博物館の常設展示の一部をリニューアルすることになり、昨年11月から作業していましたが、このたび完成し、27日より公開されました。
今日はその一部を簡単にご紹介します。
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今回のリニューアルはこれまでの特別展などのように、展示物の大部分が学芸員さんや学芸協力員による手作りとなりました。
私もオフシーズンとなった11~12月に博物館に通い、お手伝いさせていただきました。
様々な材料を使い、切ったり貼ったり削ったり、そして色を塗ったり・・・。
毎度の事ながら細かい作業に目がしょぼしょぼし、なかなか思うようにいかず、ため息をついたりと、悪戦苦闘しながらも頑張りましたよ。

昨年11月に私が作ったヘイケボタルの模型。
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それがこのジオラマに配置されました。
ちょっとグロテスクなホタルの幼虫や、幼虫に食べられるモノアラガイも他の方が作った物です。
こうしてジオラマに配置してみると自分で言うのもなんですが、なかなかリアルでしょ。
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そしてこの大量の樹木
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これはこのジオラマに。
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美幌博物館ではザリガニと共にホタルの調査研究に力を入れていることもあり、ヘイケボタルについて分かりやすく楽しめる展示コーナーを作りました。
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目玉はこれ。
暗幕で囲ったセットの中にLEDを使い、ホタルが暗闇に舞う様子を再現しています。
この装置も手作り。とてもリアルでびっくりしますよ。ぜひ美幌博物館に行って体験してみてくださいね。
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魚類コーナーでは主にヤチウグイとアメマス(エゾイワナ)についての展示。
昨年の特別展「美幌川の魚たち」で好評だったスマートボールゲームを更に改良しました。
打ち出された木製のボールをアメマスに見立て、実際のアメマスが生きていく中での様々な困難をくぐり抜けて見事真ん中のゴール穴にボールが入ると、スイッチが入り、アメマスの産卵シーンの映像が出てきます。
このアメマス産卵の瞬間を捉えた貴重な映像は、魚類専門の学芸員さんが3年がかりで撮影に成功したものだそうで、必見です。
実際、ゴール穴に入れるのは結構難しいのですが、この映像が見られるまで頑張りましょう。
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そしてエゾリスコーナーでは私が今まで撮影したエゾリスの写真を提供させていただきました。
こうして改めて自分の写真を見てみるとちょっと恥ずかしい気もしますが、使っていただいて感謝です。
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更に是非見ていただきたいのがオニヤンマのヤゴと成虫の模型です。
これは網走在住のプロの方が製作したものですが、塗装に至るまで材料は100円ショップなど、どこでも手軽に入手できるものを使い、全て完全に手作りです。
以前からこの方が製作した模型のリアルさには驚かされてきましたが、本当に凄いです。
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そしてこのヤゴの模型はなんと餌を捕食する時に飛び出すアゴが本物と同じように出すことが出来る可動式なんです!
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そして成虫。体も大変なリアルさですが、透明な羽の複雑な網目模様もご自身の手で入れたのだとか!
いくらプロだからとはいえ、もう絶句!
まさに神の手ですね。
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今日ここでご紹介したのは一部ですが、今回の美幌博物館の新しい常設展示、学芸員さんたちが日頃調査研究しているものを、楽しく分かりやすく見ていただけるように工夫しました。
模型やジオラマ、標本、セットなど、展示物のほとんどは多くの人達の手作りです。
ぜひ美幌博物館に足を運んでいただき、ご覧になってくださいね。






 

今日の濤沸湖

2011/03/22 21:24
 
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今日の網走は最低気温-3.3度、最高気温は+2.2度でした。
網走にも確実に春が近付いています。

冬の間結氷していた濤沸湖も氷がどんどん融けて日毎に水面が広がってきています。
今日は濤沸湖の氷上に降りている多くのオジロワシ・オオワシたちを見ることが出来ました。
この写真はその一部ですが、ざっと見渡して30羽近く居ましたよ。

そしてその多くは更に北へと帰っていきます。


ワシたちから少し離れた氷の上でキタキツネも日向ぼっこをしていました。
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まだ海明けは発表されていませんが、流氷は遠ざかったままです。
かなり離れていってるようなので、今年はもう見られることは無さそうです。
写真は今日の北浜の海岸です。
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お見舞い申し上げます

2011/03/13 17:59
 
11日に発生した今回の東日本大震災は表現する言葉が見つからないほどの大惨事になってしまいました。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

今回の地震ではオホーツク海側にも津波注意報が発令され、網走では30センチの津波が観測されましたが、網走をはじめ、オホーツク海側では特に被害はありませんでした。

地震があった後、網走でも携帯電話が繋がらなくなりましたが、昨日から繋がるようになりました。
また、私がインターネットで契約しているプロバイダのKDDIはついさきほどまで全く繋がらない状況で、PCのメールのやり取りも出来ずに困っていましたが、ようやく繋がるようになりました。



網走の流氷ですが、かなり沖に離れてしまい、この数日は全く見えない状態が続いています。
また見えてくる可能性もありますが、まもなく海明けが発表されると思います。
写真は今日午後の北浜です。
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お帰りなさい

2011/03/08 20:30
 
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今日、今年初めて濤沸湖のタンチョウ夫婦を見ることが出来ました。
濤沸湖ではこのつがいも含め2つがい程度のタンチョウが毎年繁殖していますが、何れも厳寒期には鶴居方面の給餌場に行っているため、私にとっては昨年12月以来の再会となりました。

このつがいは昨年1羽の雛を育て上げており、12月までは親子3羽で居る姿を見ていましたが、いつも通り、給餌場で過ごしている間に親子の別れを済ませて濤沸湖に帰って来たようです。

まもなくまた繁殖に入りますが、今年も無事繁殖に成功してほしいと願っています。




そして北浜駅から見た今日の流氷です。
6日に今シーズンの運転を終えた流氷ノロッコ号は機関車も含めると6両もあるため、ノロッコの運転期間にはホームが延長されています。
その仮設延長部分の撤去作業が行われていました。
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最後の乗務

2011/03/06 22:48
 
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砕氷観光船「おーろら」と共に流氷観光に来られる旅行者の方から人気の乗り物、釧網線網走~知床斜里間を走る観光列車「流氷ノロッコ号」

今シーズンは1月29日から運転されていましたが、今日(6日)で今シーズンの運転が終了しました。

この流氷ノロッコ号は1990年の冬に古い客車や貨車を改造したもので初めて運転され、今シーズンで22年目になります。そして現在の客車は99年に代えられた2代目です。
つい先日4日には22年間の累計乗客数が30万人となりました。

客車は代わりましたが、流氷ノロッコ運転開始以来、22年間毎年流氷シーズンにこの列車に乗務されてきたJR職員の方がいます。
知床斜里駅に勤務する鈴木秀幸さんです。

鈴木さんは5月~10月までは、夏季限定営業の原生花園駅で記念切符やオレンジカードを販売したり、訪れるお客様に小清水原生花園に咲く花を中心にした自然解説などもされています。
何度も旅行に来られている方はご存知の方も多いのではないでしょうか。

私が鈴木さんと知り合ったのは、自然ガイドを始めて毎日夏の原生花園に通っているうちに声を掛けられた事がきっかけでした。
私は元々鉄道旅行が好きでしたし、花に詳しいJR職員の鈴木さんとは花の話と鉄道の話でいつも長話になってしまいますが、とても多くの事を学ばせていただくなど、大変お世話になっている方でもあります。

鈴木さんは1967年に国鉄に入社、その後鉄道人生の殆どを素晴らしい自然環境の中を走る釧網線と共に歩んでこられました。
花が好きで、趣味として地元の花や野鳥などの写真撮影もしてこられ、自然についての豊富な知識もあることから、原生花園駅や流氷ノロッコ運転開始当初から車内でお客様への自然解説などもされてきたのです。

数年前にJR正社員としての定年を迎え、その後も嘱託職員としてJR知床斜里駅に勤務されてきましたが、それも今年11月に定年となり、退職されますので、ノロッコ乗務は今日が最後になります。


昨年釧網線で「オホーツク食い倒れ号」を成功させ、今月20日に第2弾「海明け食い倒れ号」を走らせるMOTレール倶楽部にも鈴木さんは参加されている仲間でもあることから、最後の乗務となる今日、MOTレール倶楽部の仲間で
22年間のノロッコ乗務の労をねぎらうささやかなセレモニーを計画しました。
もちろん本人には内緒です。

各メンバーの都合から、セレモニーは今シーズン最終のノロッコ3号ではなく、10:00に網走駅に到着する斜里からのノロッコ2号を出迎える形にしました。

定刻の10時ちょうど、ノロッコ2号が網走駅に到着。
まずは降りてきた鈴木さんを皆の大きな拍手と歓声で迎えました。
本人はもちろん、一般の乗客の方々もびっくり!

そしてノロッコの機関車が描かれた特製ケーキをプレゼント。
みんなそれぞれ周囲の一般のお客さんに向かって
「この方は流氷ノロッコ運転開始以来22年間乗務されてきた方です。今日が最後の乗務です!」
と声を掛けると何人ものお客さんが足を止め、私達の輪の中に入って一緒に記念撮影しながら鈴木さんをねぎらってくれました。
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その後機関車と一緒にみんなで記念撮影です。
後ろの方にJR職員と紛らわしい者が居ますが、彼は昨年のブログでも紹介したMOTレール倶楽部の名物男、なし崩し的にJR公認状態?鉄道モノマネが上手い「H・佐藤」です。
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セレモニーは一般の乗客の方々も加わり、私達が思っていた以上に盛り上がりました。
折り返しの10:25発斜里行ノロッコ1号には私も乗り、一旦北浜に帰宅。
網走駅ホームに残った仲間達は発車の際、バンザイで鈴木さんを見送りました。
網走発車後、車内で記念切符を販売している鈴木さんです。
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一旦帰宅した後、私は北浜14:18発の今シーズン最終となる斜里行流氷ノロッコ3号に乗り、車内の売店で買った日本酒を飲みながら鈴木さんとおしゃべり。
改めて流氷ノロッコの22年間の歴史と共に歩んだ最後の乗務をねぎらいました。

まだ11月までJR職員として勤務されますが、一先ず、22年間、30万人のお客さんが楽しんだ流氷ノロッコの乗務、お疲れ様でした。

写真は北浜駅に到着する今シーズン最後の流氷ノロッコ3号。
斜里方向に向かう時は運転台が付いた客車が先頭になり、最後部になる機関車を制御して、無人になる後ろの機関車が押す形で走ります。
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オホーツク流氷館

2011/03/04 19:34
 
昨日の夕方北浜に接近してきた流氷はやはり東に吹き寄せられ、北浜には接岸せず、浜小清水付近から東に接岸しているようです。
写真は今日14時頃に北浜駅展望台から望遠レンズで浜小清水方面を撮影したものです。
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そして市内周辺には別の流氷帯が接近、この数日流氷なしでの運航だった「おーろら」も今日は流氷の中を航行です。
写真は天都山のオホーツク流氷館に併設されている展望台からです。
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時々この展望台から流氷の様子を撮影していましたが、先月流氷館の職員の方から館内に展示している流氷を入れ替えたと聞いていましたので、それを見ようと久しぶりに流氷館に入館してきました。
2月20日に入れ替えたばかりの今年の流氷です。
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ここで展示している流氷は自由に触れますが、多くの方々に触れられる他、少しずつ蒸発するので、そのうち痩せてくるのだそうです。
今はまだ入れ替えたばかりですからゴツゴツしてボリューム感もありますので、これから網走に来られる方はぜひ見学してみてくださいね。


流氷館は今まで何度も入っていますが、いつかやってみたいと思っていながらまだやったことが無かったのがこの時期だけ玄関前でやっている「ちゅーぶボブスレー」
大きな浮き袋のようなゴムチューブに乗って滑り降りるものです。
ようやく今日初体験してみました。

2月末で終了したイベント「あったか網走」の会場にもありますが、流氷館の方がコースも長く、スリルがあって面白いです。
流氷館の入館券で体験できます。この写真だと全体が白っぽくて分かり難いですが、木があるあたりで左にカーブしており、スピードも出ますのでカーブの傾斜の上の方まで行き、かなりスリリングです。
シーズンも終盤ですが、機会がありましたらこちらもぜひ体験してみてください。
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詳しくは流氷館のホームページこちらをクリックしてご覧下さい。http://www.ryuhyokan.com/index.html
 

寝顔

2011/03/03 19:42
 
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先月上旬にやって来た網走湖湖口のゴマフアザラシは現在も見ることが出来ます。
昨日はお客様のガイド中に4頭見ることが出来ました。
今日見た時はこの1頭。
野生動物ですからいつも居るとは限りません。

それにしてもアザラシの寝顔はいつ見てもたまらない可愛さですね~。


そしてアザラシから30mくらい離れた所に居たオジロワシの若鳥です。
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流氷は大変動きやすい状態で、風向きによって接近、接岸したり、また数時間で見えなくなったり。
昨日から今朝にかけては水平線上にも見えなくなっていましたが、日中から強い北風が吹いたのでまた急速に接近してきました。
写真は今日(3日)16時30分頃に北浜駅で撮影したものです。
夕方近くから西よりの風になってきたので、明日にかけては東の方、斜里方面に吹き寄せられそうな感じです。
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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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