オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

久しぶりに鉄路で上京

2010/11/30 00:48
 
15日から25日まで実家に帰省していました。
今日は道内各地で本格的な積雪になった所が多いようですが、網走周辺は知床の山の山頂付近がちょっと白くなっているだけで、平野部は全く雪がありません。
週間予報見てもしばらくは積もるような雪は降らないみたいです。
車のタイヤも帰省前に替えてあるし、冬好きの自分としては早く雪積もらないかな~と思います。

今日の網走の最低気温は-2度、最高気温は+3度、朝晩は氷点下になってきました。



元々旅好きな私は帰省する時に、特に急ぐ必要が無い場合はなるべくどちらか片道は列車やフェリーを利用し、ちょっと旅行気分を味わっています。
飛行機は大変便利ではあるけど、往復とも飛行機では味気なくてね。

ここ数年は苫小牧や小樽と本州各地を結ぶフェリーを利用していましたが、今回は久しぶりに札幌から寝台特急北斗星で東京へ向かう事にしました。
網走から札幌まではもちろん特急オホーツクです。

15日の朝、自宅近くの北浜駅から釧網線で網走駅へ。東京まで約1600キロの鉄路の旅の始まりです。そして網走9:30発の特急オホーツク4号に乗車、札幌に向かいます。
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札幌までは5時間15分、今までは遠軽のカニめし弁当を車内販売で購入していましたが、これも食べ飽きたので今回は駅の隣のコンビニで弁当を買って乗車、何気なく座席に備え付けの車内販売メニューを見ると、一昨年あたりから網走で売り出しているご当地グルメ「オホーツクザンギ丼」があるではありませんか!
いつのまにか車内販売メニューに追加されていたんですね。知らなかった~。
美味しいかどうかは分かりませんが、乗る前に知っていたら試しに食べてみたかったのに、既にコンビニ弁当を買ってしまったので今回は断念、次にオホーツクに乗る時は食べてみたいですね。

ちなみにこの「オホーツクザンギ丼」の車内販売は上り(網走発)のオホーツクだけで、札幌発の下り列車には無いようです。ま、網走で作ってますからね。
また、上りでも販売が無い列車もあるかもしれないので確認した方がいいです。

オホーツク4号は順調に走り、常紋峠を越えてスイッチバック駅の遠軽に。
遠軽で進行方向が変わるので、ここで特急オホーツク名物、乗客による座席の回転が行われます。石北線に特急が走り始めてから40年以上、みんな慣れたもので遠軽到着を告げる車内放送を合図に車内のあちこちから「ガチャン、バタン」という音が聞こえ、たまにやり方が分からない人が居ても近くの誰かが教えてあげたり、代わりにやってあげたりして意外とスムーズに全座席の回転が終了するのは面白く、この列車ならではの光景ですね。
もっとも、寝ている人はここで必ず起こされてしまうことになりますが。

その後、山間部や岩見沢付近で結構な雪が降っていましたが、オホーツク4号は定刻14:45に札幌駅に到着。
この日は札幌で1泊です。
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昨年「さわやか自然百景」の撮影でお世話になったNHKの方とお会いしたり、ウトロのホテルで一緒に働いた登山家の友人と遅くまで飲んだり、楽しいひと時を過ごしました。


翌16日、日中は札幌市内をぶらぶら、そして夕方、17:12発の上野行き寝台特急北斗星に乗り込みました。
北斗星は移住前、旅行で北海道に来ていた頃はほぼ年1回は乗っていたと思いますが、こちらに来てからは網走に移住した翌年に実家に帰る時に乗って以来、5年ぶりくらいです。
この写真でも分かるとおり長年東京と札幌との間を毎日走り続けてきた客車はだいぶ傷んできていますが、やはり花形列車、こんな列車に乗れるのは嬉しいものです。
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今回はB個室のソロ。ここで上野までの16時間26分を過ごすことになります。ちょっと狭いように感じますが、列車にはラウンジや食堂車やシャワールームもあり、十分快適に夜汽車の旅を楽しめます。
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北斗星は定刻17:12、先頭の機関車からの汽笛とともにゆっくりと動き出しました。
国鉄時代はこのような機関車牽引の列車は駅を発車する時に必ず汽笛を鳴らしていましたが、JRになったあたりからかな、発車の汽笛を省略するようになったのは。
今では黙って発車するのが当たり前だと思っていたので、久しぶりの北斗星で発車の汽笛が聞こえたのは意外でしたが、嬉しかったですね。
やはりこのような長距離列車は発車の汽笛を鳴らしてくれると旅情がグッと盛り上がります。
あの「ピーーッ」っていうもの悲しい感じの汽笛が夜行列車の雰囲気にぴったりなんですよね。

札幌を出発した北斗星は函館までを担当する2両のDD51型ディーゼル機関車に牽引されて徐々にスピードを上げていきます。
客車は今となってはかなり古い国鉄型の車両だけど、5年ぶりに味わうその乗り心地やレールのジョイントを刻む音は紛れも無く、長年慣れ親しんだ「旅をする列車」でした。
「そうそう、この雰囲気なんだよ」としばらく感動に浸ってしまいました。
そしてこのような寝台特急は「遅い」「のんびり旅行」と言われます。
もちろん、飛行機や新幹線とは比較にもならず、在来線の列車でも近年の気動車や電車特急にはかないませんが、それでもその風格と併せ、特急の名に恥じない走りっぷりだと思いましたよ。

せっかくの北斗星ですから、本当は食堂車の予約ディナーでコース料理を楽しみたいところですが、今の私には経済的にちょっと厳しく断念。ディナータイム後のパブタイムを利用することに。
でもシャワーは300円ですから、食堂車でシャワーカードを購入、シャワーを浴びてから自分の部屋で缶ビールを飲みながら札幌駅の大丸の地下で買ったお弁当で食事です。
そうこうしてるうちにやがて21時41分、定刻に函館に到着。7分停車している間に札幌から引っ張ってきてくれたディーゼル機関車が切り離され、最後部に青函トンネル用の電気機関車が連結されて進行方向が変わります。
停車時間が有るので私も外の空気を浴びるためにホームに下りてみました。
旅行で来ていた頃はここで「これが最後の北海道の空気だ~」なんて深呼吸したものでしたね(笑)
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21:48、函館を発車したところで食堂車に行き、ビールと軽い食事。今では日本の列車で流れ行く車窓を見ながら食事を楽しめる食堂車はこの北斗星とカシオペア、大阪~札幌のトワイライトエキスプレスだけなんですよね~。

列車は津軽海峡線を走り、やがて22時40分頃青函トンネルに入りました。トンネルを抜けるまで40分弱、さすがに長いトンネルです。あと5年後にはこのトンネルを新幹線が走ります。その時に北斗星やカシオペアはどうなるのかな・・・そんな事を思いつつ、トンネルを抜けて間もなく就寝。

翌17日は6時半頃、福島県の郡山の手前あたりで起床。列車は定刻通りに走っていました。
洗顔した後、車内の自販機で買った缶コーヒーを飲みながらくつろぎます。
やがて関東平野に入り、首都圏の通勤電車と頻繁にすれ違うようになると北斗星の旅もあと僅か。
大宮を出ると忘れ物が無いように下りる準備です。東京に近付くと雨になってきました。
荒川を渡るといよいよ東京です。
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北斗星は9:38定刻に上野駅13番線に到着しました。そして網走から鉄路で1600キロ、オホーツクと北斗星の合計乗車時間21時間41分の旅も終了です。

札幌からの北斗星、16時間26分の旅も終わってみればあっという間です。
この列車には20回以上乗っていると思いますが、いつ乗ってもいいものですね。寝台車の老朽化はどうにも隠せなくなってきてはいますが、飛行機や新幹線では絶対に味わえないものがあります。
しかしこのような寝台特急をはじめとする夜行列車を取り巻く状況は大変厳しいものがあり、特にこの数年で急激に廃止が進みました。
この北斗星やカシオペアも今後どうなるか心配ですが、一筋の希望の光が青森から牽引してきたこの電気機関車です。
これはこれまで長い間北斗星やカシオペアの上野~青森の牽引を担当してきたEF81型機関車に代わり、今年の夏にデビューしたJR東日本の新型機関車EF510型です。見て分かる通りピカピカの新車、私が見たのはもちろん今回が初めてです。なかなかカッコイイですね。
老朽化した北斗星用寝台車の代替えの話しが無いのが気掛かりですが、JRの旅客会社で機関車の新車を入れたのはこれが初めて。この機関車がJR東日本からの「北斗星とカシオペアは今後も走り続けるよ」というメッセージだと思いたいものです。
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長くなってしまいましたが、これから流氷をはじめとする冬の北海道旅行を計画されてるみなさん、移動時間も楽しめるこの北斗星やカシオペア、大阪~札幌のトワイライトエキスプレスで夢の一夜を過ごされるのもいいと思いますよ。


帰りは羽田から女満別まで飛行機で1時間40分、オホーツク+北斗星の旅がまるで嘘のように一瞬で着いてしまいました。
実家で朝食後に出発して昼食を網走で食べてる不思議。
それはそれで大変便利な交通機関であることは十分認めますし、これからも利用しますが(笑)





 

オフシーズン

2010/11/09 21:08
 
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秋に行われる網走湖畔での夜のイベント「モヨロの夜祭り」も先月31日に終了し、年末にオープン予定の網走湖氷上ワカサギ釣りまで、網走の観光はオフモードに。

多くの人達で賑わった小清水原生花園も10月31日でインフォメーションカウンター、公衆トイレが閉鎖され、全て終了しました。
さすがにもう園内で咲いている花は全くありません。
JR釧網線も今月1日から来年4月30日まで全ての列車が原生花園駅を通過します。


そして私はこの数日、次々と濤沸湖に降りてゆくハクチョウ達の下で車のタイヤを替えたりストーブの煙突を手直ししたりなど、冬支度です。


さて、私の今年の夏季ガイドプログラムは11月14日で終了とさせていただきます。今シーズンもご利用してくださったお客様、ありがとうございました。

冬のガイドプログラムにつきましては「オジロワシ・オオワシウオッチング」を12月18日から始めさせていただきます。「スノーシューで歩く森と海岸ツアー」につきましては積雪等、フィールドの状況を見ながら改めてお知らせします。
冬のガイドプログラムも宜しくお願いいたします。

また、今月15日から25日まで網走を離れ、帰省します。
帰省中はPCは見られませんが、ガイドHPのお問い合わせフォーム、お申し込みフォームは携帯に転送されますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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