オホーツクだより

網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」オーナーブログ

流氷終日

2009/03/31 20:04
 
今日、網走地方気象台から「流氷終日」が発表されました。
「流氷終日」とは「視界内の海面で流氷が見られた最後の日」とされていて、今月17日に発表された「海明け」と同じく、過去に遡って発表されます。今年の流氷終日は3月17日ということになりました。
これは平年より30日、昨年より24日も早く、1946年からの観測史上最も早いものとなりました。

そして「流氷初日」から「流氷終日」までの間を「流氷期間」と言いますが、今年の「流氷初日」は2月3日でしたので、「流氷期間」は43日と言う事になり、これも観測史上最も短いものとなりました。
ちなみに平年の流氷期間は87日、昨年は83日ということなので、平年の半分以下となってしまいました。
また、今年の流氷はただ期間が短かっただけではなく、流氷自体も大変貧弱なものでした。

近年の流氷の減少は深刻で、流氷を見に来られる観光のお客様をがっかりさせる事も多く、残念なのですが、オホーツクの海からたくさんの美味しい海産物の恵みがあるのも流氷のおかげです。
今年のような事が今後も続くようだと漁業にも大きな影響が出てくるのではと心配です。
今後、言葉を失うような見事な流氷原を再び見ることができるのでしょうか・・・ちょっと不安です。


なんだか暗い話になってしまったので気分を変えて。
先日このブログでも紹介した能取岬のキタミフクジュソウがとても綺麗に咲き揃ってきました。
昨日撮影した写真です。
090330岬フクジュソウ

 

静かな網走湖で

2009/03/28 18:00
 
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冬の間「あったか網走」や「ワカサギ釣り」で賑わった網走湖も22日にワカサギ釣りが終了し、すっかり静かになりました。雪解けも進み、網走湖の氷もどんどん融けています。
最初の写真は23日に撮った「あったか網走」の会場跡、春から秋にかけてはキャンプ場となります。
2枚目は26日に撮ったワカサギ釣り場だった所です。事務所も跡形も無く撤去され、氷上の人影も無くなりました。


そんな静かになった網走湖ですが、今でもアザラシやオジロワシを見ることができます。
今日の網走は一日中湿った雪が降り続く寒い一日となりましたが、そんな中、今日もまた1頭のアザラシが融けつつある氷の上で寝転がっていました。スコープで観察してると私に気付き、カメラ目線。
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そしてアザラシから100m以上離れた所にオジロワシが1羽。
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そのオジロワシが飛び立ち、氷上を低空飛行。
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どこへ行くのかな~と思いながらその姿を追うとアザラシの方へどんどん近付いていきます。
そのままアザラシの真上を通過していくかと思ったらアザラシに向かって着陸態勢、あんな近くに降りるのかとびっくりしましたが、アザラシもオジロワシに気付いてびっくりして見上げていました。
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いくらオジロワシとはいえアザラシの成獣を襲う事は無いと思いますが、アザラシも自分が襲われるとは思っていなかったものの、アザラシにしてみれば信じられないくらい近くに降りたので、少し遅れながらも慌てて逃げる体勢に。
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すぐ近くの穴から大慌てで水しぶきを残し、水中に潜って行きました。
氷上に残されたオジロワシは面白く無さそうです。
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この出来事、私の勝手な想像ですが、オジロワシはこのアザラシが死んでるか、弱ってると思ったのかもしれません。オジロワシは魚が主食ですが、アザラシやクジラ、鹿の死骸も好物で、カラスやトビと一緒にこれらの動物の死骸を食べてる姿を見ることがあります。
このオジロワシもそう思って様子を見ようとすぐ近くに降りたのかもしれません。
オジロワシにとってはあてが外れてちょっとがっかりといったところでしょうか。


 

キタミフクジュソウ

2009/03/20 19:36
 
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昨日の最高気温はなんと+14度まで上がりましたが、今日は正午の気温が-1.2度。
季節の変わり目とはいえ、一日であまりにも激しい温度差でした。

毎年最初に見る野の花、キタミフクジュソウが咲き始めました。
春ですね~。
 

サケ産卵床調査

2009/03/18 21:49
 
学芸協力員としてお手伝いしている美幌博物館で今月15日にサケの産卵床の調査があり、私も参加してきました。

調査したのはここ、美幌町内を流れる網走川水系のある川です。
昨年の秋から初冬にかけて、オホーツク海から網走川に入り、網走湖を経て更にまた網走川を遡上したサケは網走川に流れ込む支流に入り、このような所で川底の砂利を掘り、産卵します。
090315美幌サケ調査1

胴長靴を履いて川に入り、少し川底を掘り返して卵の様子を調査したのですが、既に孵化しているものもありました。ちなみにこの日のこの川の水温は7度。
この時期としては大変高い水温です。昨年も同時期に調査しましたが、その時は確か3~4度くらいでした。
サケの卵は受精後、積算温度480度で孵化します。どういうことかといいますと、受精後の1日の平均水温に日数を掛けたものが積算温度となり、例えば水温が10度だとしたら48日で孵化するということになります。
美幌博物館では毎年同時期に同じ調査を行っていますが、学芸員さんの話ではいつもの年よりもだいぶ早いとのことでした。つまり、それだけこの冬の平均水温が高かったと言う事ですね。
今年の暖冬がこのような事にもはっきりと表れています。
下の写真はサンプルとして博物館に持ち帰った孵化したばかりの稚魚と孵化間近の卵です。
稚魚に付いてる赤い袋のようなものは卵黄のうと呼ばれる物で、ここに蓄えられてる養分で、孵化しても約2ヶ月くらいは砂利の下でじっとしており、これが無くなる頃に浮上して、ボウフラなどを食べながら成長し、やがて海へ出て長い旅が始まるのです。
090315美幌サケ調査3


そして3~5年後、このような大きく立派な姿になって帰ってくるのです。
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海明け

2009/03/17 18:47
 
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今日、網走地方気象台から「網走では、3月3日に海明けとなりました」と発表されました。「海明け」とは「全氷量が5割以下となり、かつ沿岸水路ができて船舶の航行が可能になった最初の日」と定義されており、過去に遡った日付で発表されます。

今年は平年より21日も早く、昨年より34日早いそうです。間もなく「視界内の海面で流氷が見られた最後の日」とされる「流氷終日」も発表されるかと思います。
上の写真は今日午前中、まだ海明けの発表を知らない時に能取岬で撮影したものです。
細かい流氷片が細い筋状になって漂っています。もう流氷が戻る事は無いと思っていたのでちょっと意外でしたが、接岸した時に沿岸に付着していた流氷が気温の上昇とともに緩み、沖に流されたものだと思います。
この位置だと気象台からは視認できないと思いますので、この後発表される「流氷終日」は今日以前になるかもしれません。
それにしても今年の流氷は「流氷初日」も「流氷接岸初日」も記録的な遅さで、さらに「海明け」も大変な早さ、そして「流氷終日」も平年より大幅に早くなると思われますので、流氷初日から流氷終日までの日数である「流氷期間」も記録的な短さになりそうです。
去年は4月になっても接岸していたんですけどね。


話し変わって、網走湖のゴマフアザラシですが、私は先週12日に見て以来、昨日までその姿を見ておらず、もう海に出たまま戻ってこないのかなと思っていましたが、今朝また3頭が氷の上で寝ていました。網走湖の氷もどんどん融けており、湖口の開水面も広がっていますが、今日も何事も無かったかのように熟睡中でした。
ここがよほど気に入ってるのでしょうか。でももうお別れの季節です。
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午後に濤沸湖を周ってきました。濤沸湖は網走湖よりも氷が早く融けてきています。
氷上に座っているオオワシです。オジロワシは通年網走に住んでいるものも居ますが、オオワシとは間もなくお別れです。
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氷上を歩くキタキツネです。
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3月14日 暖かい一日

2009/03/14 20:53
 
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3月に入って暖かい日が続いていますが、今日はまた一段と気温が上がり、最低気温は+3度、最高気温は+8度にまでなりました。
雪解けが急速に進んでいます。

網走湖のワカサギ釣り場も氷の上はびしょびしょになっていました。長靴がないと湖上に入れない状況です。
でも爆釣が続いているそうですよ!
普通はシーズン前半はよく釣れますが、この冬は終盤になっても釣果は全く衰えていないようです。
来週の3連休まで営業すると思いますが、気温の上昇とともに氷の状態も悪くなりますので、今後遠方から来られる方は来る前に確認された方がいいと思います。
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流氷は溶解しながらかなり遠くまで後退していますのでもう戻ってくる事は無さそうです。
去年の今頃はびっしりと接岸した状態が続いていたんですけどね。
そろそろ海明けが正式に発表されるかもしれません。
 

流氷無くなっちゃいました

2009/03/11 00:41
 
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この数日気温の高い日が続き、先週末は強い南風と共に雨まで降ってしまいました。
その南風のせいで沖に漂っていた流氷はすっかり見えなくなってしまい、今は遥か沖まで後退してしまったようです。
上の写真は今日(10日)撮ったものです。2月22日のこのブログに載せた写真と同じ場所ですが、見比べてみてください。


「おーろら」も虚しく真っ青な海上を航行するだけ。流氷が無い時は500円引きです。
このまま海明けとなりそうな感じですが、いくらこの冬は暖冬とはいえこれではちょっと寂しすぎ。もう一回ぐらい流氷が戻ってきてくれないかな~。
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市街地近くで小舟が出ていますが、これはウニ漁をしているところです。毎年この時期、流氷の様子を見ながら行われています。
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網走湖のアザラシは今日も氷の上で寝そべっていました。
湖畔で開催されていた冬のロングイベント「あったか網走」は8日で終了。湖の氷も融けてきていますが、ワカサギ釣りはもう少し楽しめそうです。今でもかなり釣れてるみたいですよ。
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アザラシまだ居ます

2009/03/06 09:35
 
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だいぶブログさぼってしまいました。すみません。
もう3月ですねー。
先月19日に接岸した流氷は21日の猛吹雪で一時更に沿岸に押し付けられたものの、その後やや沖に後退、現在も沖を漂っています。
岸からは少し離れていますが、流氷観光船「おーろら」は連日流氷帯の中を航行できています。
でも今年の流氷は全体的に薄っぺらで大変貧弱なもの。観光で来られて初めて流氷を見たお客様は喜んでいますが、私達にとっては正直言って非常に物足りない今年の流氷です。
もっとごっつい氷がごろごろしている本来の流氷を見ていただきたいのですが。
地球温暖化の影響が、流氷の形にはっきり表れているようです。

さて、このブログでも何度も紹介してきた網走湖湖口のゴマフアザラシですが、その後も健在。
まだ見ることができます。
この写真は昨日(5日)午前中に撮影したものです。
まもなくこの場所からは居なくなる時期ですが、いつまでこの可愛らしい姿が見られるかな~。
 

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プロフィール

金指 功(かなざし いさお)

  • Author:金指 功(かなざし いさお)
  • 2004年に埼玉県からウトロのホテル勤務を経て網走に移住。
    2007年2月から網走自然ガイド「オホーツク遊楽倶楽部」として網走の自然の魅力を伝えてきました。
    そして2013年、オホーツク遊楽倶楽部は網走自然ガイド&旅人の宿「わしのとまり木」に生まれ変わり、新たな出発をしました。

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